2:人間関係

精神的に自立する為に出来ること

人は1人では生きてはいけないもので、みんながいるから自分が居るものですが、かといって誰かに「依存しすぎる」こと、「誰かが自分の全て」になることは、お互いにとって良い関係とは言えないものですよね。

人との関係というのは「依存」「自立」「相互依存」といった3つの関係で表されることが多く、これらは人の「成長の過程」だと捉えると分かりやすいものです。

生まれたばかりの頃や、自分で稼ぐ事が出来ない年齢であれば自然と「親に依存」することになりますが、独り立ち出来るようになれば、親に頼らなくても自分の力で生きていく事、自立することになり

そこから親の良いところも悪いところも含めて受け止め、お互いにとって良い関係を築く事で相互依存の関係となります。

精神的に自立する事が大切なのは、過度に依存している状態だと自分を見失うことや、誰かの為に自分を犠牲にして生きる事を選択することに繋がり、自分を大切にする事を疎かにしてしまうからですね。

人は関わり合い、影響し合って生きているものですが、1人1人が「自分を大切にする」ことは大切で、その上で人との関係を築いていく事で、お互いにとって心地良い人間関係を築く事が出来ますよね。

「依存」する事が「悪い」という訳ではありませんが、それが「嫌だ」と感じるのであれば、自立すること、依存してしまう相手から離れることや適度な距離を保つことが、自分にとっても相手にとってもいい関係を保つ事に繋がります。

・依存状態を抜け出す

精神的に自立するには「依存状態を抜け出す」ことが必要になります。

依存状態を抜け出す、というのはつまり自立することなので、「自分の人生に集中する」ことや「自分を確立すること」に繋がります。

例えば「人の意見に左右される」のではなく「人の意見を聞いた上で自分で決める」こと、「違いを受け止めた上で自分はどうしたいかを選択する」こと、人に流されずに自分に自信を持つことが大切になりますよね。

依存状態でよくあるパターンとしては「自分が居なければ相手が駄目になってしまう」とか「自分が守らなければいけない」「自分が助けなければいけない」といった正義感から逆に「相手を駄目にしてしまう」「相手が自分に依存する」ような関係を創ってしまうことです。

依存状態を抜け出す為には「依存させている側」も「依存している側」も「お互いがお互いの立場を創っている」と知る事、気付く事、自覚することが大切になります。

「相手を創っているのは自分」で、お互いの自立に大切なのは「心配」よりも「信頼」であり

相手を信じて任せることや、成長を手助けすることに焦点を当てる事が「自信を持つ」ことや、お互いの自立に繋がっていきます。

・自分は自分・相手は相手

人が人の痛みが分かるように、私たちはみんな繋がっているものですが、人の痛みを全て受け止めることや、1人で抱えることにはとても無理があるので

一人一人が精神的に自立すること、「自分が大丈夫であること」を意識することで、全体的に自己肯定感を上げることや人を受け止める余裕を持つこと、人の目を過剰に気にしなくても「自分は自分で相手は相手」と、お互いに自立して生きていけることに繋がりますよね。

その為にはまず自分が「自立」した状態を出来るだけ保つこと、そうした輪を広げることが大切になります。

「誰かの為に生きる」のではなく、まずは「自分の為に生きる」こと、「誰かの為は自分の為」ですが、自分自身が自立し成熟することが、周りの人の自立にも繋がりますよね。

自立に大切なのは「相手への信頼」、そして「自分に対する信頼」です。

相手の現実は「相手が見たい現実」で「相手が生きたい生き方」だという事を理解すれば、過剰に人に「どう思われるか」を気にすることもなくなりますよね。

「人にどう思われるか」というのは「自分の見ている現実による」ものなので、自分が考える「相手はこう思うだろう」というのは「自分の現実の見方」であり「相手の現実の見方」ではないと知ること

同じものを買うなら安い方がいいと考える人、定価がいいと考える人、ネットで買いたいと考える人、お店で買いたいと考える人、それぞれ違うように

人が楽しんでいるのを見て自分も幸せな気分になる人も居れば、嫌な気分になる人もいて、その場面で「自分が感じること」が「みんなも感じていること」とは違うと理解すれば

自分と相手との「違いを知る」こと、そして「違いを受け止める」ことに繋がり、そこからお互いにとっていい関係を築くことに繋がりますよね。

人はそれぞれ「違い」を持っているもので、それを知ることで「相手を理解する」ことに繋がりますが、そこから「自分がどんな現実の見方をするか」は選べるものです。

そして精神的に自立する為にとても大切になるのは「自分の人生の主導権を持つ」こと、「自分の人生に対して責任を持つ」こと、つまり出来るだけ「被害者意識を手放す」ことと「当事者意識を持つ」ことです。

人はそれぞれ「自分だけの世界」を持っているもので、その人に合わない情報、知識、経験、価値観、考え方などは、その人の世界には存在しません。

人は誰でも自分が興味のあるものに目を向け、興味の無いものには目を向けませんよね。

自分が見ている世界は「自分の中にある世界」を現実の世界に映しているに過ぎないので、自分の中にある世界、価値観や考え方、現実の見方を変えることが現実の世界から「何を受け取るか」を変えることに繋がります。

精神的に自立することを考えるなら「現実を受け止める」ことや「世界を広げる」こと、「自立している人に目を向ける」ことを意識してみることから始めてみると、現実を変えやすいのではないでしょうか。

・人は変えられない

精神的に自立する為に考えておきたいのは「自分を変える」ことは出来ても「相手を変える」ことは出来ないこと、相手が「変わりたい」と思わなければ変えるお手伝いをすることは出来ない、ということです。

「変わりたい人」は「変えてくれる人」の話に耳を傾け、「変わりたくない人」は「変わるのを止めてくれる人」の話に耳を傾けるように、人に依存したい人は依存出来る人と、依存されたい人は依存してくれる人のと繋がりを持つ事になります。

人は自分に合った環境に生き、自分と価値観・考え方の合う人と一緒に生きる事になりますが、それは「自分が選んだ環境」で「変えることが出来るもの」です。

もし自分が生きたい現実を生きることが出来ていないと感じるのであれば、今、生きたい現実を生きていると実感すること、そして新たに生きたい現実に焦点を合わせることで現実を変えていく事に繋がります。

その時には自分が変われば周りにいる人も変わるので、人との縁が変わることを実感する事になりますし、人を変えようとするよりも自分自身の成長に焦点を当てて行動していく方が自分の為になりますよね。

精神的に自立している人が増えることで依存する人は減ることになります。

誰かを助けたいと思う人は特に、助けたいと考えることを辞めることが大切になりますね。

◎精神的に自立する為に出来ること:要約

*依存・自立・相互依存を意識する

人は誰でも何かしらに依存して生きているものですが、それは「自分が選んだこと」であり「自分が選んだ環境」だと自覚することから、その環境を変えることが出来ます。

自立する為に意識しておきたいのは「人の意見に左右されない」こと、人の意見を受け止めた上で「自分の生きる道は自分で選ぶ」ことです。

そうして選んだ「新しい道」にはそれに相応しい人が現れるもので、今の環境というのは「自分に合う環境」だと自覚すれば「相手を変える」のではなく「自分が変わる」こと

自分自身が出来るだけ「自立」することが大切になると気づきますね。

*周りを見て自分を知る

人はみんな同じ世界に生きているようで「違う現実」を見ながら生きているものですが、自分と「同調する」「共感する」人の多い環境で生きる事になるので、精神的に自立する事を考えるなら「自立している人」との人間関係を築くことが大切になりますね。

*人の成長に目を向ける

依存から自立に向けて意識が変わる時というのは、簡単に言うと「求める」から「与える」に変わる時です。

「相手の為は自分の為」であり、自分が「求めている」時、相手に「求められる」ことになり、相手に「与える」時、相手に「与えられる」ことになります。

依存は「求め合い」で、自立は「与え合い」だと考えてみると分かりやすいですね。

返報性の原理というものもありますが、人は「与えられると返したくなる」もので、それを抜きにしても自分と現実との繋がりを実感している人は「与えた時に返ってきている」ことを知っています。

自分が人の成長に目を向けると、自分の周りには人の成長に目を向ける人が増えることになり、お互いに成長し合う事が出来る関係、「win-win」と言われたりしますが、そうした相互依存の関係を築く事に繋がります。

*誰かを助けようとするのをやめる

依存状態から抜けられない人というのは「助けたい」「助けてほしい」といった状態が常日頃から自分の周りに存在しているかと思いますが、「人は自分がやりたい事をしているだけ」なので

自立に意識を向けるのなら、「自分自身の成長」や「相手の成長」に目を向ける事、自分に出来る事を増やす為の行動を取ることが、大切になりますね。